今回は、USEN&U-NEXT GROUPの株式会社USEN(以下、USEN)様の導入事例を前編・後編に分けてご紹介します。今回の前編では、「SmartSlide導入前に抱えていた営業課題」と「導入を決めた経緯」についてご紹介していきます。左から営業企画統括部 ゼネラルマネージャー 兼 営業推進部 部長 大田 勇樹 様営業企画統括部 営業推進部 シニアマネージャー 兼 営業推進課 課長 宮澤 雄太 様営業企画統括部 営業推進部 菊池 様約83万店舗の店舗DXを推進 ーUSEN社の事業菊池様:USENは、店舗・施設向けに多岐にわたるソリューションを提供しています。事業の核となるのは、店舗運営を支援する店舗DXの推進です。具体的には、祖業の店舗BGMサービスをはじめ、店舗向けのPOSレジ・オーダーシステム、人手不足の解消に貢献する配膳ロボット、集客や情報発信を強化するデジタルサイネージ、さらに店舗のセキュリティを高める防犯・監視カメラなど、お客様のあらゆる店舗運営課題を解決する幅広いサービスを展開しています。これらのソリューションを通じて、USENは飲食から小売、理美容など、様々な業種・業態の店舗経営を多角的にサポートしています。SmartSlide導入前に抱えていた3つの営業課題大田様:SmartSlideを導入する前は、営業部門として、提案活動全体を通していくつかの大きな壁がありました。課題① “汎用的なラブレター”では魅力が伝わらない大田様:私たちは多くのお客様に様々なご提案をしてきましたが、顧客ごとに特徴も課題も全く異なります。そのため「標準的な資料構成で“汎用性のある内容”では、お客様の心に響かない」と感じていました。私たちは、提案資料をお客様への“ラブレター”だと考えています。だからこそ、誰にでも当てはまるような汎用的な内容では、当然お客様の心には響きません。企業ごとに存在する異なる課題に寄り添い、個社別に最適化された提案を届けることは、営業活動において欠かせない姿勢です。ただし現実としては、提案資料の質にバラつきがあり、営業担当者ごとの経験やスキルに依存してしまっているのが課題でした。課題② 提案内容の“見えにくさ”と資料活用の属人化によるナレッジの分断大田様:一方で、「他の営業社員がどのような提案をしているのかが見えにくい」「提案資料が個人に属してしまっている」というのも課題の一つでした。たとえば、提案を準備する段階で、過去の営業担当者が作成した資料を探すのに手間がかかったり、どこに保管されているのかがわからないといった状況が多々ありました。さらに、時間と労力をかけて作った提案資料も、顧客への提案が終わった後は個人の手元に留まり、社内で再活用されることなく埋もれてしまうといった、社内で知識として蓄積や共有がされないという問題がありました。課題③ 営業担当者のスキル差による提案資料の品質のバラつき大田様:極めつけは、営業担当者それぞれのPowerPointスキルによって、提案資料のクオリティに大きな差が出てしまっていたことです。その結果、営業推進部に資料作成の依頼が来るケースもありました。しかし、営業推進部としても、現場でどのような提案が行われているのかを把握できなければ、再現性のある営業施策をサポートすることはできません。こうした状況は、営業活動の効率を下げるだけでなく、提案の質がバラついたり、チーム全体の知見が蓄積されなかったりと、組織全体の成長を妨げる要因になっていました。だからこそ、提案資料の作成プロセスを“型化”し、誰でも内容を確認・共有できる仕組みが必要だったのです。「営業担当者が作れる」「現場で使える」ツールとしてSmartSlideを導入大田様:こうした課題を解決する手段として、私たちが着目したのがSmartSlideでした。きっかけは、以前から商談していた他部門からの紹介です。実際に初めてSmartSlideを使ったとき、「これは可能性を秘めているな」と感じましたね。過去の資料を素早く引用できる上に、何より操作がシンプルで、誰でも短時間でオリジナルの提案資料を作成できる点が魅力でした。決め手① 使い慣れたPowerPoint上でそのまま操作できる手軽さ大田様:もちろん、ご紹介いただいたからといって、すぐに導入を決めたわけではありません。他のサービスとも入念に比較検討を行いました。その中でSmartSlideを選んだ理由は、USENの営業担当者にとって 「資料の作りやすさ」 が非常に重要なポイントだったからです。SmartSlideはPowerPointのアドインとして利用できるため、普段使い慣れた環境のまま作業できる点が、導入する上で重要な判断基準だと考えました。一方で、他のブラウザベースのツールでは、作成した資料が共有されず、結局は個人の資産として埋もれてしまう懸念がありました。決め手② ITスキルや営業経験を問わず、誰でも簡単に使える大田様:実際の導入前には、世代・経験・ITリテラシーが異なる複数のメンバーに協力してもらい、トライアルを実施しました。資料作成にかかる時間が本当に短縮できるのか、入念に検証を行いました。結果として、全体的な作業時間の短縮効果を確認することができ、特に資料作成が苦手だったメンバーにおいては、これまでの約1/3の時間で資料を作成できるようになりました。一定の品質も担保されていたので、導入の決め手の一つとなりました。決め手③ ページ単位で手軽に引用し提案資料作りができる大田様:SmartSlideを導入する最終的な決め手となったのは、提案資料をページ単位で引用し、手軽に提案資料を作成できるという点でした。SmartSlideでは、プラットフォーム上で過去の資料を一覧で確認でき、必要なスライドを選んで、引用・組み替えるだけで、新しい提案資料を簡単に作成できます。この機能により、「資料を探す手間」や「ファイルを一つずつダウンロードして編集する煩雑さ」が大幅に削減され、まさに私たちが求めていた機能と一致していました。また、先述したPowerPointとの高い親和性も大きなポイントです。既存の業務フローを変えることなくスムーズに活用でき、資料の共有や閲覧のしやすさも導入の決め手となりました。まとめ以上、USEN様の導入事例(前編)のご紹介でした。SmartSlideが提供する「必要な資料を素早く引用し、顧客ごとのオリジナル提案資料を効率的に作成できる」という機能に大きな可能性を見出していただき、営業活動の抜本的な改善に踏み切りました。SmartSlide導入後のUSEN様の営業現場にどのような変化が起こったのか、そして全社展開への道のりや今後の展望については、後編で詳しくお伝えします。